【ショップのスタッフなどに相談しながら、犬の生活の場を整えよう】トイプードル・ティーカッププードルのブリーダー【ポッシュ】

【犬を迎える準備をしよう】

[犬を迎える前に用意しておく物]

必ずしも初日から必要なものばかりではありませんが、事前に気に入った商品を探して用意しておくと慌てずに済みます。

<サークル>

トイレトレーニングに使用します。クレート(下)とつなげて使うとき(長時間の外出時に犬を留守番させるとき)のために、扉の大きさや形も、クレートの扉に極力合致するものを選ぶといいでしょう。

<クレート>

ハウスや移動時のキャリーとして使用するため、ハードタイプで頑丈なものが望ましいです。広すぎると、中でそそうをしてしまいがちなので、体の向きが変えられるくらいの大きすぎないサイズがベター。

<トイレシート>

吸収性のポリマーがすばやくオシッコを吸収するので、犬がその上を歩いても足裏がさほど汚れません。トイレ・トレーニング時は、サークル内の全面に敷き詰めるので、多めに買い置きがあると安心です。

<消臭剤>

オシッコやウンチをトイレ以外でしてしまったときに使います。排泄物を掃除した後、臭い消しのために多めにスプレーして拭き取って、除菌効果もあるので、犬のいる室内を清潔に保てます。

<いたずら防止剤>

犬の嫌がる苦い味のするスプレー。家具などに吹きつけて、かじられるのを防ぎます。天然・自然の成分から抽出した苦味のものなら、万が一かじっても、犬の体に害は及びません。

<トイレ>

トイレトレーニング中は、サークル内に直接トイレシートを敷くので、トイレのしつけをマスターした頃に揃えてもOK。サークル以外でトイレをさせる必要が生じた場合に活用しましょう。

<フード>

小型犬用、子犬用など、飼い犬に合った種類のフードを選んで。いきなりフードが変わると下痢を起こしたりもするので、最初はこれまで食べていたものと同じフードを与え、必要に応じて徐々に切り替えるのがベター。

<フードボウル>

傷がつきにくい素材で安定感のあるものを選んで、しつけのご褒美として、その都度手からフードを与える場合には、フードボウルとしては使用しないかもしれませんが、水飲み用としては準備しておきましょう。

<給水器(留守番用)>

フードボウルでお水をあげると、いっきに飲み干してしまうので、お留守番のときなどに配分して水が飲める給水器があると便利。ペットボトルの口に直接取りつけて使用するタイプ(写真)もあります。

<コームorスリッカー>

巻き毛で抜け毛の少ないトイ・プードルは、こまめなブラッシングが欠かせません。スリッカーはやり方によっては皮膚を傷めてしまうので、必ず専門家に正しいブラッシング法を教わりましょう。

<首輪&リード>

ワクチン接種が済んでお散歩に出かけられるようになるまでの問に、慣らしておきたいのが首輪&リード。しつけの際にも使用するので、生活グッズ一式とともに購入しておきましょう。

<おもちゃ:コング>

社会化トレーニングに大いに役立つゴム製のおもちゃ。子犬の遊び道具として、早いうちからなじませておくと、しつけがラクになります。

<おもちゃ:ボアトイ>

おもちゃのバリエーションとして、くわえ心地、つかみ心地のいいぬいぐるみ素材の物もオススメ。押して音が鳴るタイプだと、夢中になって飛びつくことも。

<おもちゃ:ロープトイ>

甘噛み予防のために子犬時から始めたい遊び「引っ張りっこ」に使うロープ状のおもちゃ。口の小さな子犬がくわえやすい形状・太さのものを選びましょう。

[徐々に用意したい物]

成長とともに行動範囲が広がったときや、遊びのバリエーションを増やしたいときなどに、あると役立つグッズです。

<ソフトキャリーバッグ>

動物病院に行くときやお出かけするときにあると便利。クレートでも移動はできますが、重いので肩にかけられる布製のソフトキャリーバッグが重宝します。頻繁に外出するようになったら購入したいアイテム。

<ベッド>

犬は居心地のいい場所が大好き。トイレをマスターし、部屋の中を自由に動き回れるようになったら、犬用のベッドやクッションを用意してあげると喜びます。

<ガム・アキレス>

犬は噛むのが仕事。とくに歯が生え始めて抜け替わるまではよく噛むので、ガムやアキレスなどの噛めるものを与えてあげましょう。人を噛むなどの問題行動の予防にもなります。

<おもちゃ:ボールトイ>

愛犬の運動不足を解消させたいときは、転がる形状のおもちゃを活用するのもアリ。転がしておもちゃを取ってこさせる遊びは、駆け回れるのでストレス発散にもなります。

[必要に応じてあると便利な物]

犬に優しい住環境づくりやしつけに役立つグッズなどは、各々で必要と判断したら、買い揃えていきましょう。

[フローリングの滑り止め対策に…]

<肉球クリーム>

フローリングで滑りながら走ったり歩いたりするのは、足を痛めることの多いトイ・プードルにとっては望ましくないこと。肉球に直接塗るタイプのクリームで、床滑りを防ぐことができます。

<滑り止めワックス>

フローリング滑りを阻止するアイテムとして、床に塗布する専用ワックスもあります。滑り止め効果に優れたワックスで、犬が爪で引っ掻いても傷がつきにくく、舐めてももちろん害はありません。

<立ち入り防止の柵>

愛犬に立ち入ってほしくないキッチンや階段などの危険な場所の入り口には、侵入防止の柵を取り付けると安心です。開閉する扉式のタイプであれば、飼い主さんだけが楽に出入りできます。

<フードポーチ>

社会化トレーニングが本格的に始まると、ご褒美のフードを携帯する入れ物が欲しくなります。ウエストにつけられるフードポーチがあれば、すばやくご褒美を取り出すことができるので便利です。

[犬が暮らしやすい安全で快適な環境を整えよう]

犬が部屋の中で自由に過ごせるように、室内の安全対策を行いましょう。飼い主さんともども快適に過ごせる環境整備を。

[気温・湿度が調整できる室内を用意]

<汗をかかないので体温調節が苦手。とくに湿度の高い暑さに用心>

犬は寒さには比較的強いものの、暑さは苦手。全身で汗をかけないので、体温調整が得意ではないのです。そこで不可欠となるのが、気温・湿度が調節できる冷暖房。冷気は沈み、暖気は上昇するので、犬の体高を考えて設定を微調整するといいでしょう。基本は、暑すぎず寒すぎない、人が快適と感じる温度・湿度であれば問題ありません。

[かじられて困る物にはいたずら防止スプレーを吹きつけて]

<かじられたくないものは片づける、もしくは苦味スプレーで防御を>

犬は元来、物をかじることが大好き。かじられたくないものは、犬のいる部屋に置かないのが鉄則ですが、やむを得ない物に対しては、「いたずら防止剤」をシュッとひと吹きしておきましょう。かじられやすい木製のイスの脚、また、絶対にかじってほしくない電気のコード類などにもスプレーを。

[犬目線になって物を片づけよう]

犬の視界には、人が立って部屋を眺めたときには見えない物が映っていたりします。犬と同じ低い視線で見て、危険物や不要物があれば片づけるようにしましょう。

ソファーの下の出しっぱなしの犬のおもちゃは、犬が勝手に遊ばないよう、しまって管理します。

観葉植物の中には、犬が食べると中毒を起こすものも。犬の届かない場所に移動するのが安心。

犬が室内にいるときには、いつでも水を飲めるようにしておくのは○。時間が経ったら、新しい水と入れ替えて。

脱いだまま置き去りにしたスリッパは、犬の格好の遊び道具になってしまいます。

ソファーの脇に置きがちなゴミ箱も犬の嗅覚を刺激します。ゴミを散らかされる前に移動して。

[犬の住まい]

[サークル&クレートを設置しよう]

サークル&クレート(犬の居場所)は、犬が寂しくないよう、家族が集まり、適度な生活音のするリビングなどに設置するのが望ましいでしょう。

[NGな犬の暮らしレイアウト]

<地震などで倒れそうな家具の近くは危ない>

地震が来たら倒れそうな背の高い家具や不安定な家具の近くは危険なので、クレート(サークル)を置くのは避けましょう。

<日当たりのいい場所は、熱中症になる危険性大>

陽が差し込む窓近くは、室内の気温以上に体感温度が高いもの。とくに夏は暑いので、日当たりのいい場所にクレートは置かないで。

<開閉の音がうるさく、震動も伝わるドアの近くも不適>

扉の開け閉めのたびに大きな音がしたり、震動が伝わるドアの近くも悪環境。クレートはドアから距離を開けて置きましょう。

<エアコンの吹き出し口の下は温度調整が難しい>

意外に盲点なのがエアコンの吹き出し口の下、熱かったり寒かったりする場所なので、クレートは離して置いて。

<音がうるさいテレビの隣はくつろげない>

犬がクレート内でリラックスしよう思っても、間近からテレビの音が聞こえてきたら、うるさくて落ち着けません。

[OKな犬の暮らしレイアウト]

<右ページのサークル&クレートを置くのにふさわしくない場所を回避した上で、さらに快適に暮らせるポイントをプラス。 <キッチンへの出入り口には立ち入り防止の柵を設置>

部屋がキッチンに通じている場合、料理中は危ないので犬の出入りは避けたいもの。柵やゲートなどを取り付けると安全。

<ドアを開けたままにするときは、ストッパーで固定>

風でドアが勢いよく閉まったときなどに、犬が足を挟んでケガをする事故も。開けておくならストッバーで閉まらないように固定を。

<サークル&クレートは壁際の角に設置するのがベター>

サークル&クレートは、騒々しくない場所に置くのが望ましいので、部屋の隅がベター。壁際に寄せたほうが部屋も広く使えます。

<フローリングには、滑り止め対策を>

室内犬にとって、滑る床は大敵です。ラグマットを敷いたり、ワックスを塗るなどして、滑り止め対策は抜かりなく。

<ストーブや扇風機は周囲を柵で囲う>

節電対策で扇風機やストーブなどを活用する際は、愛犬が好奇心で近づいてケガをしないよう、柵で囲むなどの工夫を講じましょう。