【社会化の第1歩は、家に到着したその瞬間から始まります】トイプードル・ティーカッププードルのブリーダー【ポッシュ】

【犬を迎えた日から始めたいトレーニング】

<真っ先にトイレを覚えさせたら、遊びの中で学習を>

まずは、初日から数日が勝負!と言われるトイレのしつけを徹底して教えましょう。子犬の排泄サイクルに合わせて失敗がないように導けば、数日でトイレの場所を覚えます。

その後は、犬が自発的にトイレに向かえるよう、段階を追ってトレーニングを重ねていきます。

また、子犬は遊ぶことが大好きなので、早い段階から遊びを通して、社会化に必要なことを少しずつ学ばせていきましょう。

[トイレトレーニング]

子犬の排泄のタイミングにつき合うことが成功のカギとなるので、2~3日お休みが取れるときに子犬を迎えるのがベター。まずはサークル内にトイレシートを敷き詰め、サークル全体がトイレという環境を作って教えます。

[STEP1 抱っこで誘導]

<①オシッコが溜まるまで休ませる>

家に到着したら、クレートの中で静かに休ませ、直前のオシッコから3時間ほど経つのを待ち、オシッコを溜めさせます。

<②抱き上げてトイレに移動>

3時間が経過したら、飼い主さんが抱き上げて犬を移動させ、サークル内(トイレ内)に下ろします。

<③オシッコするのを待つ>

たいていの子犬は、クレートより広い場所に出るとオシッコをするものなので、しばらく様子を見守ります。サークル内に入ってすぐにオシッコをするようになったら、「ワンツー、ワンツー」の声かけを加えるようにします。

<④オシッコができたらほめてご褒美フードを>

オシッコができたらフードを1粒与えてほめてあげます。サークル内で排泄をしたら、「いいこと」が起きたと思わせることが大事。

<⑤30~60分自由に遊ばせたら再びオシッコタイムを待つ>

オシッコの後は、部屋に放して30~60分ほどいっしょに遊びます。排泄しそうな仕草を見せたら、すぐに抱き上げてサークルへ。オシッコをしなかったときは、いったんクレートに戻し、10分後に再びサークルへ連れていきましょう。遊ぶのは、必ずオシッコをさせてから。遊びの後はクレートで休ませ、直前のオシッコから3時間が経ったら、同様のことを繰り返します。

[STEP2 フードで誘導]

<フードのニオイに引きつけて誘導>

トイレ・サークルの扉を開け、クレートからの移動を、フードを持った手で誘導します。犬の鼻先にフードを近づけて、ニオイを追いかけさせます。

[STEP3 手で誘導]

<フードを持たない手だけで誘導>

クレートからトイレ・サークルまでの移動を、フードなしの手招きだけで誘導します。オシッコができたら、ご褒美おやつをあげるのは忘れないで。

[STEP4 離れたところから誘導]

<トイレまでの距離を離して練習>

クレートとトイレ・サークルの距離を少しずつ離して、同様に練習。最終的には、家中のどこにいても、「ワンツー」の声かけだけで自発的にトイレに向かえるようにします。

[コングで遊ぶ]

コングは、穴にフードを詰めると犬が夢中になって舐めるので、その間に体のお手入れをすることに慣れさせるなど、社会化トレーニングにも大いに役立つおもちゃ。早くから与えて、コング好きにさせましょう。

柔らかい犬用チーズやふやかしたフードを穴の入り口周辺に塗り込むと、長く遊べます。

※フードを入れて遊んだ後は、必ず中を洗って不衛生にならないように気をつけましょう

<舐めやすいように塗りつけて>

穴からこぼれ落ちやすい形状のフードやおやつだと、すぐに食べ尽くしてしまい、飽きるのも早いので、しつけで使う場合には、塗るタイプのフードを利用するのがベター。舐めやすいよう、入り口近くに塗ってあげて。コングそのものに夢中なら、とくにフードは必要ありません。

<まずは犬の自由に遊ばせて>

最初はフードの入ったコングを与え、慣れさせるだけで充分。ペロペロとフードを舐めるだけでなく、コングのユニークな転がり方をおもしろがって、駆け回って遊んだりもします。

[マグネット遊び]

マグネット遊びは、犬に好ましい行動を誘導するときに、基本となる遊びです。フードを握り込んだ手に犬が鼻先をピタッとつけて、その手の進むほうにくっついて動いたら成功。そう、まるで磁石(マグネット)のように!

<遊ぶ前に…>

<リードとフードの握り方をCHECK!>

リードの先端の輪を親指にかけ、フード1粒を指の上に置きます。

そのまま指を折りたたんで、フードが外から見えないようにし、リードとともに握ります。

フードを犬に見えるように指で挟んで持つのはNG。フードを見せびらかさないと、言うことを聞かなくなるからです。

<遊ぶ前に…>

<ほめ方の練習をしよう!>[

フードを正しく握った手を犬に近づけ、鼻先をピタッとくっつけてきたらひとまず成功。

「イイコ」などのほめ言葉をかけてからフードを与え、反対の手で前胸あたりをなでてあげます。

[マグネット遊びにトライ!]

<①手の中にフードがあると分からせ、興味を引く>

フードを握り込んだ手を犬の鼻に近づけ、ニオイをかがせます。犬がにじり寄り、鼻先をピタッと手にくっつけたら誘導開始。

<②フードを握った手を前に伸ばして犬を誘導>

手を大きく前に伸ばします。フードのニオイにつられて、犬がそのままくっついて動いたら成功。徐々に誘導する距離を伸ばしていきます。

<③ついて動けたらごほうびフードを>

最初はわずか2歩でも3歩でも、手に鼻先をつけて進んだら成功。ほめて手の中のフードをあげます。繰り返しできるようになったら、左右の誘導も試してみて。

[アイコンタクトをとる]

コミュニケーションの基本となるのがアイコンタクト。自発的に飼い主さんとアイコンタクトがとれる犬は、不安を感じることが少なく、幸せに過ごせるのだとか。マグネット遊びをマスターしたら、アイコンタクトも教えられます。

<①手の中のフードに関心を集める>

教えるときはリードをつけたままがベター。愛犬をオスワリさせ(できなければ立ったままでもOK)、手に握り込んだフードのニオイをかがせます。最初は目と目の距離が近いほうがやりやすいので、立ち膝で行って。

<②手をあごの下に置き、目を合わせる>

フードを握った手をあごの下に持っていきます。フードが気になる犬は、つられて視線を上げ、自然と飼主さんと目が合います。見ないときは舌を鳴らしたり、口笛を吹くなどして関心を引き、上を向かせて目が合うように仕向けます。

<③できたらご褒美とほめ言葉を>

ちゃんとアイコンタクトがとれたら、手の中のフードをあげ、「イイコ」とほめながらなでます。

[引っ張りっこ]

ロープ付きのおもちゃの端と端を犬と飼い主さんで引っ張り合って遊びます。いっしょに楽しめて、コミュニケーションを深めるのにはもってこい。また、この遊びを通じて、甘噛みの予防など、さまざまなしつけを教えることもできます。

<①おもちゃの端をくわえさせます>

おもちゃを奪われて立ち去られてしまわないよう、リードをつけてから遊びます。おもちゃに噛みつかせたら、飼い主さんはなるべく犬の口から離れた場を右手で持つようにします。

<②軽く引っ張って好奇心をくすぐる>

おもちゃを軽く前に引っ張って反応を確認。すぐにポロッとおもちゃを離してしまったら、くわえ所が悪かったのかも。しっかりとおもちゃをくわえさせたら、再び軽く引っ張ってみて。

<③前後左右に自由に引っ張って>

犬が乗ってきたら、前後・左右と自由におもちゃを動かして引っ張りっこを続けます。ときどき、「イイコ」などのほめ言葉をかけながら、なでるといいでしょう。

[犬が興奮してきたらクールダウンさせてから再開!]

<④唸り声をあげたら遊びを中断>

興奮してきて、「ウ~ッ」と唸り声あげ、おもちゃを引きちぎりそうな勢いになってきたら、次の5のやり方でいったん遊びを中断させます。

<⑤フードをあげておもちゃと交換>

左手におもちゃを持ち替え、右手でフードを差し出して、おもちゃと交換します。強引に取り上げようとすると放すまいと口を閉ざすので、犬から口を開けるのを待ちます。

<⑥興奮が鎮まったら遊び再開!>

興奮が鎮まるのを待って、右手に持ち替えたおもちゃを見せても落ち着いていられたら、引っ張りっこ再開!

<⑦おもちゃの与えっぱなしは×>

再び1~3の流れで遊び、興奮したら4~6の順序を追ってクールダウン。犬が飽きない範囲で繰り返して。

[飼い始めに多いトラブル対処法]

[食欲減退や下痢が見られたら…]

<新しいおウチに戸惑うストレスで、体調を崩すことも…>

家に迎えてから1週間くらいは、慣れない環境によるストレスで体調を崩すことも…。食欲がなかったり、下痢が何回か続くようなら、獣医師の診察を受けましょう。犬が加わって嬉しいあまり、家族でいじりすぎるのはNG。ゆっくりと休ませてあげることも大切です。

[夜鳴きが止まらなかったら…]

<寝床を飼い主さんの近くに置いて、自然と鳴き止むのを待って>

最初のうちは、不安や寂しさから夜鳴きをしがちですが、慣れとともにおさまっていくもの。クレート(寝床)を飼い主さんのベッドのそばに置くことで、多くの犬は静かになります。鳴くからといってクレートから出してしまうと、「鳴くと構ってもらえる」と、間違った学習をしてしまいます。