【トレーニングを始める前に…】トイプードル・ティーカッププードルのブリーダー【ポッシュ】

【リードの正しい持ち方をマスターしよう】

[握り方 輪を親指にかける]

リードの先にある輪を右手親指にかけて、手から滑り落ちるのを防ぎます。

輪を親指にかけたまま、残りの4本指でリードをしっかり握ります。

<リードが長い場合は…>

輪を親指にかけた後、リードを手に巻きつけて長さを調整します。

[これはNG]

<親指が下にくるように持つと犬に引っ張られてしまう>

親指が下を向き、上からかぶせるようにリードを握ってしまうと、リードがすべり出て、犬がグイグイと前に進んでしまいます。

[持ち方 小指が下にくるように]

左手は、杖を持つように小指を下にしてリードを握ります。握る位置は、後で調整します。

<リードが細い場合は…>

左手の親指にかけてリードを二重にすると、しっかり握れます。

[握る位置 左ひじを直角に曲げてリードがピンと張る場所]

<結び目を作ってセーフティグリップに>

正しく握ったときの親指の上に結び目をつくると、持っている間にズレることもなく安心です。

リードを正しく持ったら、犬を真横に立たせるか座らせて、脇を締めたまま左ひじを直角に曲げます。このとき、リードが垂直にピンと張るのが、正しい握り位置。

リードが床に対して垂直にピンと張っている

<そのまま腕を下ろすと適度にリードが緩む>

正しい位置で握ったら、そのままひじを伸ばして腕を下ろします。犬をつなぐリードが適度に緩んでいるのが望ましい状態。

リードが適度に緩んでいる

[リードを正しく持てていると…]

<フセができる>

立った姿勢、座った姿勢でリードに適度な緩みがあるので、その場でペタッとフセをすることもできます。

<拾い食いができない>

左手を腰骨より上に引き上げると、口が地面に届かず、拾い食いを阻止することができます。

<飛び出しを防げる>

犬がパッと前に進もうとしたときに、左手を大きく後ろへ引くと、飛び出しを防ぐことができます。

[これはNG]

[左手を上げてしまうと愛犬をつり上げてしまう]

左手を下ろさずにひじを曲げたまま持ってしまうと、リードがピンと張って、犬をつり上げた状態で歩くことになってしまいます。犬をつり上げた状態で歩くことになってしまいます。犬がリラックスできないばかりか、首にも負担をかけてしまうので、気をつけましょう。

【愛犬の「引っ張りグセ」はコレで直す】

愛犬のペースで進み、飼い主さんが後ろから追いかける、という散歩光景をよく目にしますが、犬が飼い主さんより前を歩くのは危険です。引っ張りグセが見られたら、早いうちに修正しましょう。

[引っ張り防止のしつけで直す]

<①リードが張ったら立ち止まって>

犬がどんどん前に進み、リードがピーンと張ったら、犬がこれ以上前に進めないように立ち止まります。

<②犬が後戻りするのを待ちます>

飼い主さんが立ち止まった異変に犬が気づき、後戻りしてリードが適度に緩むのを待ちます。

<③リードが緩んだら歩き始めてOK>

リードが緩んで正しい体勢に戻ったら、飼い主さんから歩き始めて散歩を再開。リードが張るたびに立ち止まって、正しい歩き方を教えましょう。

[リードが緩むといいことが起きることを教えます]

リードが緩む>

前に進める(いいことが起きる)

パターンAでその行動が増す

リードが張る

止まる(いいことが起きない)

パターンCでその行動が減る

[引っ張り防止のアイテムで直す]

[ジェントルリーダー]

<犬の本能に働きかけて引っ張りグセを抑えます>

首の後ろにプレッシャーをかけるネックストラップと、マズルをやさしく覆うノーズループが、犬の本能や習性に働きかけて、引っ張りグセを抑制する仕組み。飛びつきグセ、吠えグセなどの改善にも役立つしつけアイテムです。

ノーズループを装着しても口は大きく開けられるので、口輪とは違い、見た目ほど犬に不快感はありません。

[イージーウォークハーネス]

<優しい締めつけで、前に引っ張るのを改善します>

リードを首につけるのではなく、胸の前につけるハーネスです。犬が勢いよく前に進もうとすると、肩甲骨と胸全体を優しく締めつけ、方向転換を促す仕組み。引っ張りグセをすばやく改善する効果が期待できます。

柔らかいナイロン製で、サイズ調整も簡単。

※「ジェントルリーダー」と「イージーウォークハーネス」は、一部のペットショップやインターネットサイトなどで購入できます

【基本動作のトレーニング①】

【ハウス】

クレートの中に抵抗なく入ることができるようになれば、そこは愛犬にとって安心できる巣(ハウス)になります。待機が必要なときにも、クレートの中で落ち着いて過ごせれば、不安も軽減されるはず。

<①フードを投げ入れ、取りに行かせる>

クレートの中(奥のほう)にフードを投げ込み、犬に取りに行かせます。まずは、怖がらずにクレートの中に入れるように繰り返しましょう。

<②フードを与え、クレートの中に留める>

お尻までクレートの中に入れるようになったら、犬がクレートから出ようとする前に、次々とフードを与えます。クレートの中にいるといいことがある(フードがもらえる)と覚えさせます。

<③扉を閉めて、フードを与える>

クレートの中にしばらく留まることができるようになったら、扉を閉め、同じように次々とフードを与えます。扉を閉ざされても安心なことを教えます。

<④かけ布をして、フードを与える>

最終的にはクレートの上にかけ布をしても落ち着いて過ごせるようにトレーニングをします。ここまでできれば、飼い主さんが部屋からいなくなっても待機できるようになります。

[STEP UP]

<②ができるようになったら>

クレートにフードを投げ込む前に、「ハウス」の言葉の合図を加えます⇒フードなし(フードをあげるフリ)で同様に行います⇒「ハウス」の言葉の合図だけで手のフリもなしで行います。この最終形が1歳くらいまでにできるようになると理想的です。