【トイ・プードルの歴史】トイプードル・ティーカッププードルのブリーダー【ポッシュ】
【昔から美しい姿形で愛されてきた】
[狩猟犬から愛玩犬へ]
[その華麗な転身]
<原産国はフランス>
トイ・プードルのルーツは、縮れ毛のウォーター・ドッグという犬種。この犬を元にさまざまな犬種がつくられたが、プードルもその一種。原産国はフランスとされているが、ドイツ説もある。
<15世紀ごろから狩猟犬として活躍>
多くの犬が昔は「働く犬」だったように、プードルも水鳥の運搬や水辺での狩猟犬として活躍した。このころ、長時間の水中での作業に適するように毛を刈り込むようになった。
<16世紀ごろから、美しい容姿が注目を浴びる>
刈り込みを入れたユニークな風貌と、そこから醸し出される優雅な雰囲気が、16世紀ごろからフランスの貴婦人たちの注目の的になった。このころから、愛玩犬として進化していく。
<18世紀ごろ、プードルの小型化が進む>
もともとは「スタンダード・プードル」しかいなかったが、犬種改良で小型化が進んだ。18世紀に入り、ルイ16世のころにはトイ・プードルの原型といえる小型種が登場したとされている。
<19世紀に入り、犬種としてのトイ・プードルが誕生>
19世紀になり、サイズに規定が設けられるようになり、現在のように「スタンダード」、「ミニチュア」、「トイ」に分けられる。現在、日本では、それに「ミディアム」が加わり4つに分けられている。
トイ・プードルはフランスが原産地。もともとは水辺で活躍する狩猟犬でしたが、16~18世紀ごろから愛玩犬として人気を集めるようになりました。
初めて日本に入ってきたのは、江戸時代の1870年ごろ。出島に来たオランダ人が連れてきたといわれています。家庭犬として登場したのは、1950年代の終わりごろから。その優雅な姿形が愛され、60年代、70年代には広く人気を集めるようになりました。
そして、テディベア・カットの登場とともに、そのぬいぐるみのような愛くるしい一面が注目され、最近は爆発的ともいうべき「トイ・プードル・ブーム」が起きています。
利発で飼いやすい犬種でもあり、この人気は衰えることはないでしょう。
[トリミングも時代とともに変わってきた]
[伝統的なクリップ]
<バリカンで刈り上げるスタイル>
クリッパー(バリカン)で毛を刈ることから、プードル独特のトリミングを「クリップ」と呼ぶ。クリップは、水辺での狩猟犬時代から始まった。作業しやすいように足を刈り込む一方で、冷たい水から心臓を守るために胸に毛を残すスタイルが原型。
<ドックショーに出られるのは?>
ドッグショーに出場するトイ・プードルは、右のふたつのクリップと、子犬の「パピー・クリップ」のいずれかのクリップにしていることが条件。
<コンチネンタル・クリップ>
後ろ足を刈り上げ、頭部から胸にかけての毛を大きくつくり込む。
<イングリッシュ・サドル・クリップ>
ブレスレットをはめているように、足の毛の一部を丸くつくり込む。
[人気のテディベア・カット]
<ぬいぐるみのような顔が特徴>
テディベア・カットは、顔の毛をバリカンで刈り上げないスタイル。まるでテディベアのような愛らしさから、最近のトイ・プードル人気の火付け役になった。顔を丸くつくり込んだり、逆に細長く見えるようにつくり込むなど、バリエーションはいろいろ。
<体全体はモコモコに>
ぬいぐるみのような顔に合わせて、体全体もモコモコっと、かわいく仕上げる。足先の毛が広がるようにカットするブーツカットも人気。