【犬の上手なほめ方】トイプードル・ティーカッププードルのブリーダー【ポッシュ】

【ほめて育てると「いいコ」になる】
[犬をほめるのに必要なのは「フード」「ほめ言葉」「なでる」]
犬はフードが好きなので、「よい行い」に対するごほうびとしてフードは絶大な力を発揮する。一方、「ほめ言葉」や「なでる」は、まだ何もわからない子犬にとっては価値のないこと。フードとセットにして、これらも価値があることを犬の頭にインプットしよう。

「よい行い」したら、ごほうびにフードをあげながら、ほめ言葉を言ったり、なでる。

犬は「うれしい!」と満足。「フードがもらえる」=「いいこと」が起こるので、また「よい行い」をしようとする

繰り返しやっていると、「ほめ言葉」「なでる」もフード同様に「いいこと」とインプットされる

やがて、フードはなくても、「ほめ言葉」「なでる」だけで「うれしい!」と満足。また「よい行い」をしようとする

犬を育てるときには、ほめて育てましょう。P51でも触れましたが、犬にとってほめられるとは、「いいこと」が起きることです。「いいこと」が繰り返し起きると、犬はその原因となった「よい行い」をすれば「いいこと」が起きるということを学習していきます。その結果、「よい行い」が身につくというわけです。
逆に、叱るのは逆効果。まず、犬は言葉がわかりませんから、言葉で叱っても理解できません。また、体罰を加えると、恐怖心を植え付けることになります。場合によっては、犬が反撃に出てくることもあります。いずれにせよ、「よい行い」には結びつかないといえます。
犬はほめて育てる。この原則を守って、子犬を「いいコ」に育てましょう。

[いろいろな組み合わせでほめると効果的]
ほめ方がワンパターンになると、おざなりになることも。そうならないように、「フード」「ほめ言葉」「なでる」をいろいろと組み合わせてメリハリをつけよう。

●フードだけ
●ほめ言葉→フード
●フード+なでる。
●ほめ言葉→フード+なでる
●ほめ言葉→なでる
●ほめ言葉だけ
●なでるだけ

[「グッド」「いいコ」などのほめ言葉は愛犬をいい犬に育てる「魔法の言葉」]
犬をしつけるには、成功体験をたくさんさせ、どんどんほめてあげること。その積み重ねによって、人間と暮らしていくためのルールを学習していく。また、日常生活で犬が「よい行動」をしたときも、どんどんほめてあげよう。たとえば、おとなしくひとりで遊んでいたり、ブラッシングをいやがらなかったりしたら、「グッド」とか「いいコ」などと言ってほめてあげる。ほめればほめるほど、本当に「いいコ」になるはず。

<ほめ言葉の例>
●グッド
●ピンポン
●いいコ
●ビンゴ
●おりこう
●天才

[でも、「悪いこと」をしたときは、どうするの?]
<とにかく無視して、あきらめさせる>
何かを要求してキャンキャン鳴いたり、飛びついたりなどをしたときは、叱ったりせず、ひたすら無視する。これで犬をあきらめさせる。また、こういう状況にならないようにあらかじめクレートに入れ、布をかけ、視覚情報を断つとよい。

<大きな音で、やめるきっかけを>
いたずらをやめさせたいときや、いつまでも吠えているのをやめさせたいときは、大きな音などでびっくりさせ、「やめるきっかけ」を与える。ペットボトルで大きな音を立てたり、雑誌を床にバサッと落とすなどが効果的。