【サークルだけを使うトレーニング】トイプードル・ティーカッププードルのブリーダー【ポッシュ】

[サークルの中にトイレとベッドを設置]
成功率を上げるには、トイレを広めにする。ベッド2割、トイレ8割ぐらいに。左右の幅が長いパネルを4枚使って広めのサークルを組み立てる。中にトイレシートを敷き、一角に毛布やタオルケットをたたんで敷く。

[犬は自分のベッドでは排泄しない]
このトイレトレーニング法では、サークル内の寝る場所以外は全部トイレシートという環境。犬は基本的に自分のベッドでは排泄はしないので、自然にトイレシートの上で排泄するようになる。

[STEP①トイレシートの上で排泄を覚えさせる]
<①サークルの中に、犬を入れる>
子犬を引き取ったら、まずサークルの中に入れる。

オシッコをする。

オシッコをしたら、「グッド」あるいは「いいコ」と言ってほめる。

<ワンPOINT>
<オシッコを目撃しよう>
犬をサークルの外に出すのは、オシッコをしたあとがベスト。それ以外のときだと、出したとたんに床の上にオシッコをされる可能性が大。オシッコをする直前に、クルクルと回ったり、しきりにシートのにおいをかぎ回ったりするので、こうした行動があったら、しっかり観察して、オシッコを見届けよう。

<もし、ベッドのほうで排泄してしまったら?>
ペットショップやブリーダーなどにいるときに、このトレーニング法と同じような環境で排泄をしていた子犬の場合は失敗が少ない。場所が変わってもトイレシートをトイレと認識しやすいからだ。でも、そうでない子犬の場合は、寝床とトイレシートの区別がつかずに失敗してしまうことも。その場合は、絶対に叱らずに、黙って汚れた毛布やタオルを新しいものに取り替え、次のときに成功したらよくほめてあげよう。

<②犬と遊ぶ>
オシッコをしたら、サークルのトビラを開ける。犬が自然に外へ出てくる。

犬との遊びタイム。おもちゃなどで遊ぶ。このとき、自由に部屋の中を歩き回らせてしまうとオシッコをされることがあるので、飼い主のそばで遊ばせる。時間は15~30分程度。

<③サークルへ誘導>
おやつやおもちゃなどを使って、犬をサークル内に誘導する。

<④①~③を繰り返す>
①~③を繰り返す。1日に犬との遊びタイムの回数が多いほど、犬が飼い主や新しい環境に慣れやすいので、できるだけ多く遊びたい。

[STEP②だんだんトイレを狭くしていく]
確実にトイレシートのうえで排泄するようになったら、寝床用の毛布の面積を広げ、トイレシートの部分を狭くしていく。

[STEP③外で遊ぶ時間を長くしていく]
サークルの外で遊ぶ時間は少しずつ長くしていく。誘導しなくても、自分からサークルに入ってトイレをするようになったら、ほぼ完成。最終的には、部屋の中で自由にさせていても、トイレがしたくなったらサークルへ行くことを目指す。
いろいろな音を聞かせたりなど、社会化のしつけもどんどんしよう。

<もし、トイレ以外で排泄してしまったら?>
ときに、遊びの最中にオシッコをしてしまうことがある。そのときは、あわてて騒いだり、叱ったりせず、黙って犬をクレートに戻してから、静かに片づける。「オシッコしちゃった!」などと騒ぐと、犬はほめられていると勘違いして、またそこでオシッコをすることもあるので注意。また、床ににおいが残ると、またそこですることがあるので、消臭剤を使うといい。

<犬を休ませたり、睡眠をとらせるときは?>
サークルは、人の目が届くリビングなどに設置するのがおすすめ。でも、人の動きがあると、それが気になって犬が落ち着いて休めないということもある。犬を休ませたいときや、犬が眠っているときなどは、サークルを布で覆い、落ち着いた環境をつくってあげよう。

<留守にするときは?>
このトレーニング法では、ベッド以外は全部トイレになっているので、犬につきっきりでなくてもトイレができる。だから、留守をしても大丈夫だが、いきなり長時間はやはり心配。ようすをみながら、少しずつ慣らしていく。

[サークルはいつまで使うの?]
どちらのトイレトレーニングでも、欠かせないサークル。トイレをすっかり覚え、失敗もないようなら、まずサークルの一面をはずし、最終的にはサークルなしにしてもOK。「排泄はトイレシートの上でする」を覚え、トイレシートがどこにあってもトイレができるようになれば、よそのお宅を訪問したり、泊まりがけの旅行に出かけることも可能になる。

トイレを覚えたら、サークルの一面をはずす。

トイレシートだけにする。

小さなトイレシートにする。