【クレートとサークルを使うトレーニング】トイプードル・ティーカッププードルのブリーダー【ポッシュ】

[サークルの隣にクレートを設置する]
サークルの中にトイレシートを引き、隣にクレートを置く。これは、トイレの時間になったらすばやくサークルへ誘導するため。

[子犬の排泄リズムをつかむ]
4、5か月ぐらいまでの子犬がオシッコをがまんできる時間の目安は、月齢+1時間。たとえば、2か月の子犬なら3時間。そのタイミングを見計らってトイレに連れていくので、飼い主は2~3日は徹底的にそれにつき合うつもりで。

月齢+1時間

[STEP①トイレに連れていく]
<①タイミングを見計らってトイレへ>
前回のトイレからトイレを我慢できる時間(月齢+1時間が目安)がたったころ、犬をクレートから出し、抱っこしてトイレの中に入れる。犬は狭いクレートの中ではオシッコを我慢するので、トイレの中に入れるとすぐにオシッコをするはず。

<ワンPOINT>
<オシッコ時にかけ声を>
オシッコをさせるときに、毎回「ワン・ツー、ワン・ツー」などとかけ声をかけてあげていると、「ワン・ツー・ワン・ツー」の合図でオシッコをするようになる。大きくなって外出前にオシッコをさせたいときなどに、役立つ。

オシッコを我慢していたので、広いサークルの中に入るとすぐにオシッコをする。ここがこのトレーニング法のよいところ。

オシッコをしたら、まず「グッド」(または「いいコ」など)と言い、フードをあげてなでる。

<オシッコをなかなかしないときは?>
タイミングがずれているのかもしれないので、いったんクレートに戻し、10分ぐらいしてから、再度チャレンジを。

<②犬と遊ぶ>
オシッコをしたら、犬との触れ合いタイム。サークルの外に出し、おもちゃなどで一緒に遊ぶ。犬のそばから離れたりせず、時間は15~30分程度に。

<③クレートへ誘導>
おもちゃなどで誘導し、クレートに入れる。

中に入ったら、フードを与えてほめる。

気が散らないように、布をかける。

おとなしくしていたら、ごほうびにフードを扉から与える。

<④①~③を繰り返す>
1日ぐらいして慣れたら、STEP2へ。

[STEP②リードをつけ、トイレへ誘導]
<①リードでトイレへ>
トイレの時間になったら、犬をクレートから出し、首輪とリードをつけてトイレへ誘導する。

オシッコをしたら、まず「グッド」と言い、フードをあげてなでる。

<②犬と遊ぶ>
オシッコをしたら、犬との触れ合いタイム。STEP1と同じように遊ぶ。このとき、犬があちこち行かないように、リードはつけたままで。

<もし、トイレ以外で排泄してしまったら?>
トイレへ行く途中や、遊びの最中にオシッコをしてしまうことがある。そのときは、あわてて騒いだり、叱ったりせず、黙って犬をクレートに戻してから、静かに片づける。床ににおいが残ると、またそこですることがあるので、消臭剤を使うといい。

<③クレートへ誘導>
STEP1と同様に、おもちゃなどで誘導し、クレートに入れる。リードははずす。

<④①~③を繰り返す>
1日ぐらいして慣れたら、STEP3へ。

[STEP③自分からトイレへ行く]
トイレの時間になったら、犬をクレートから出し、リードをつけない状態にする。サークルのドアは開けておく。
自分からトイレへ行き、オシッコをする。

[ここまでできたら、大成功!]
リードなしで犬が自分からトイレへ行ったら、トイレを覚えてきたといえる。早ければ、ここまでで2~3日。

<徐々に遊び時間を延ばす>
トイレをしたあとに、サークルの外で犬と遊ぶ時間を、少しずつ延ばしていく。遊びのあとは、クレートへ。

<飼い主は長時間の外出も可能に>
徹底的に子犬のトイレにつき合ってきた飼い主も、ここまできたらぐっと楽になる。排泄のタイミング(月齢+1時間)を気にせず、外出することも可能だ。その際は、クレートのトビラをはずし、トビラを開けたサークルにぴったりとつけ、子犬が自由に行ったり来たりできるようにしてから出かける。ただし、いきなり長時間の外出は控えたい。徐々にようすをみながら留守の時間を延ばしていく。