【成長期別】トイプードル・ティーカッププードルのブリーダー【ポッシュ】

【健康生活のポイント】
【年齢に合わせたポイントをおさえて楽しい暮らしを】
[パピー期から青年期]
[[0歳~1年6か月]]
「子犬」といわれる時期(パピー期)は、生後から6か月まで。その後は青年期。母親からの免疫力は2か月でなくなってしまいます。後は飼い主が責任をもって健康を守ってあげましょう。

<子犬から成犬への成長表>
日・週・月はおおまかな目安です

<●乳児期(0~1か月)>
生後すぐ~1日
生後直後は目も開いていない。耳も聞こえないが、臭覚だけは働いている
体温調節、排泄などすべては母犬の助けが必要

1~2週
1週間ほどでまぶたは開くが、視覚としての機能は働かない
母乳を飲んで育つ時期

3~4週
自力で排泄ができるようになる
よちよち歩きが始まる
乳歯が生えてくる
母犬、兄弟犬との関わりの中で順位など犬社会のルールを学ぶ
人間を含めた犬社会以外のものとも興味を示す
離乳し、子犬用のフードを食べられるようになる
1か月たったら1回目の回虫駆除を

<●幼年期(1~3か月)>
2か月まで
母犬からの免疫力が弱まってくる
1回目のワクチン接種(45日~60日)
子犬用フードを積極的に食べるようになる
ハウス・トイレのしつけを始める
多くはブリーダーから個人に受け渡されるのはこの時期が多い
抱っこをして外に出る

3か月まで
飼い主とのコミュニケーションをたくさんとる
2回目のワクチン接種をする
乳歯が生えそろう
マイクロチップ(MC)を入れるならこの時期から可能
狂犬病の予防接種をし、地方自治体に畜犬登録をする

<●少年期(3~6か月)>
4か月まで
犬を歩かせて散歩をする
乳歯が生えそろう
3回目のワクチン接種をする(しない場合もある)

5か月まで
好奇心よりも警戒心が上まり始める時期
乳歯から永久歯に生え変わるのでいろいろなものをかむ

6か月まで
体の大きさはほぼ成犬と同じ大きさになる
被毛も子犬から成犬の毛になる
永久歯が生えそろう
避妊・去勢手術をするならこのくらいの時期に
オイデ・マテなど本格的にしつけを

積極的に社会化を行う必要がある時期

<●青年期(6か月~1年6か月)>
8~10か月まで
オスは生殖機能が成熟する
メスは初めての発情期を迎える

10~12か月まで
成犬用フードへ切り替えるために、慣らしていく

12か月以降
成犬用のフードに切り替える

[成犬期]
[[1年6か月~8歳]]
犬は1歳6か月で成犬となります。病気にさせず、次のシニア期も元気に暮らすためには成犬期の健康管理が基本となります。
また、家族の一員として社会生活をするわけですから、常識的なしつけも大切です。

<ポイント1>
<食生活>
●ズバリ、食生活は肥満予防に注意をすること。
●しつけが甘くなり、安易におやつをあげたりしがちなので、気をつける。
●人間と同じく生活習慣病のリスクも高くなるので、食事は栄養バランスのとれたフードを適量与えて体重管理をする。

<愛犬の年齢と人間の年齢の比較>
下の表はトイ・プードルと人間の年齢を比較したもの。人間に比べ、成長が早く、生後1年半で大人(成犬)となり、8歳になるともうシニアになる。ただし、あくまでも数値上の目安であり、老化のぐあいが人間と同じというわけではない。特に、トイ・プードルのような小型犬は、老化のスピードがゆるやかで、シニア犬になっても元気で若々しい犬が多い。成犬期から健康管理をきちんとしてあげることが、シニア期の健康へつながる。

子犬期
犬 人間
1か月 1歳
2か月 3歳
3か月 5歳
6か月 9歳
9か月 13歳
1年 17歳

成犬期
1年半 20歳
2年 23歳
3年 28歳
4年 32歳
5年 36歳
6年 40歳
7年 44歳

シニア期
8年 48歳
9年 52歳
10年 56歳
11年 60歳
12年 64歳
13歳 68歳
14年 72歳
15歳 76歳
16歳 80歳
17歳 84歳
18歳 88歳
19年 92歳
20歳 96歳
21歳 100歳

<ポイント2>
<生活と環境>
●繁殖を希望するメス犬は、初めての発情期は避け、2回目から交配するように計画を。
●しつけは成犬の初期段階で仕上げられるのが理想。
●ハウスをはじめ、住環境を清潔にする。
●トイ・プードル独特の手入れ、被毛のブラッシングとカット、耳の手入れ、歯みがきの習慣を怠らないこと。

<ポイント3>
<心と体>
●病気予防のために、年1回のワクチンと狂犬病の予防接種は必ず受ける。
●社会性が旺盛な成犬時代は、散歩や適度な運動を習慣にし、適切な刺激を与えることがストレスをためにくくするポイント。

<マイクロチップ(ICチップ・標識器具)について>
マイクロチップ(以下MC)は、直径約2mm、長さ約11mmの円筒形のガラスのカプセルで包まれた電子標識器具。その犬の国コード、動物種コード、個体番号などが組み合わされた個体識別番号が標識されている。
愛犬が迷子になったときなど、首輪から鑑札がとれてしまうと、誰のかわからなくなってしまう。そんなとき、MCが入っていると、専用のリーダーが発する電波にMCが反応して番号を送り返すので、犬を特定できる。
ただし、GPSのような位置決定システムではないので、迷子犬の居場所を特定することはできない。
MCは、獣医師に注射で犬の体の中に注入してもらう。埋め込まれたMCは、電池の交換なども必要なく、一生使える。

[シニア期]
[[7~8歳以降]」
トイ・プードルはシニア期が長い犬といわれます。
それは、長生きの犬種であるということでうれしいこと。飼い主がしてあげられることはせっかくできる長生きなら、元気で長生きできる環境にしてあげることです。

<ポイント1>
<食生活>
●年齢とともに基礎代謝は落ちてくるので、成犬期より食事量を減らす。
●シニア用のフードに変える。
●歯が弱くなったら、消化のよいものを与える。ドライフードなどはお湯でふやかしてあげるなどの工夫を。

<寝たきりの老犬の介護>
犬も高齢のため寝たきりになるということがある。そのときいちばん気をつけたいのは「床ずれ」。できるだけ体を清潔にし、体位を2~3時間おきに変えてあげよう。トイレまで歩いて行けなくなった場合は、紙オムツを使うと便利。
老犬の介護は大変なことだが、長い間家族の一員として暮らしてきた愛犬には、できるだけ悔いのないようにお世話をしたい。

<ポイント2>
<生活と環境>
●社会化のできている犬は、散歩が大好き。歩くペースが遅くなっても短時間でも散歩をし、筋肉や骨が衰えないようにする。
●足腰が弱ってきたら、滑りやすいフローリングはカーペットにする、段差をなくすなどの配慮を。
●視力が弱る、白内障になる、耳が遠くなるなど自然の老化現象のため、物にぶつかる、呼んでも反応が鈍いということも。それなりの安全な環境をつくる配慮を。

<ポイント3>
<心と体>
●老化とともに病気に対する免疫力も落ちてくるので、成犬のとき以上に定期的な健診を。
●寿命が延びるにつれて増えている、老犬ならではの病気(ガンやホルモン系の病気)に注意する。
●自分でしていた毛づくろいや体の清潔行動が減るので、飼い主は今まで以上に耳あか、目やに、歯垢などの手入れを。こうしたケアのためにも、それまでのしつけが重要。